事業内容 BUSINESS

CO2選択透過膜の研究開発

株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチが開発したCO2選択透過膜は、わずか数十ミクロンという薄い膜を通して混合ガスから選択的にCO2だけを分離回収することを可能にしました。この透過膜を用いた処理装置は、従来のプラントに設置されている巨大でかつエネルギー多消費型のCO2処理装置設備と比べ、コンパクトであり、メンテナンスも容易で省エネ性も高いので非常に低コストでの運用が可能です。さらに、当社は、このCO2選択透過膜を用いて、発電所の排ガスからCO2を回収するシステムや大気中の微量なCO2を直接取り出すDAC(ダイレクトエアキャプチャー)システムなどの実用化に向けた研究開発に取り組んでいます。当社が誇る世界トップレベルのCO2選択透過膜は、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指す日本の活路を開く重要な一手として大きな期待を担っています。

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水素分野の触媒とプロセス技術の開発/コンサルティング

今後、地球規模でカーボンニュートラルを目指す世界で注目をされているのが、より一層の「水素」の利用です。既存の水素製造プロセスは、製造した水素からのCO2除去に、吸収液や吸着剤などを使うエネルギー多消費型で大型な既存技術を用いていますが、ルネッサンス・エナジー・リサーチは十数年前から膜分離によるCO2除去と並行して、高性能な水素製造用触媒の開発を進めておりカーボンフットプリントが少なく、高効率で省スペース、そして低コストの水素製造プロセスの研究開発に取り組んできました。現在は、我々が取り組んできたJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)を始めとする多くのプロジェクトの成果を基に次世代型の水素製造用の触媒とプロセスの開発を進めています。さらに、水素製造分野においては、水素製造プロセス用の各種触媒の製造・販売・ライセンス、化学プロセスとプラントの設計、エンジニアリング、および関連分野における各種研究の受託に加え、計算化学ソフト開発、化学プロセス分野のシミュレーションソフト開発、技術コンサルタント等を行っています。

バイオガスの研究・開発

ルネッサンス・エナジー・リサーチでは、世界トップクラスのCO2選択透過膜を用いたバイオガスのエネルギー利用やクリーンエネルギー化に貢献するガス精製(脱臭、脱硫、CO2除去)などの各種研究開発を行っています。バクテリアによる発酵プロセスで生成されるバイオガスには主成分のメタンだけでなく高濃度のCO2が含まれます。バイオガスをエネルギーとして利用する上でCO2濃度の制御は大きな課題でしたが、当社のCO2分離技術はバイオガスをベースとする安定した発電システムのエンジニアリングを可能にするものとして多くの分野で高い注目を集めています。当社の技術は既に実用段階にあり、農業廃棄物や家畜の糞尿などから発生するバイオガスからCO2を分離・回収しメタン濃度を高め、バイオガス発電の高効率化・低コスト化を実現する実機プラントの複数の建設計画が進んでいます。

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